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電子カルテに思うこと

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とある病院の事務として、そしてシステム管理者として思うところを書こうと思います。


・電子カルテって何なのか

電子化したカルテ(診療録)、つまりPC/Macで見れるカルテのことです。

場合によってはWindows MobileやiPhone、Android等のスマートフォンでも見れるでしょう。

カルテには診断や処方、検査結果はもちろんのこと、話した内容も書いてあります。

退院したときや必要に応じて要約(サマリー)を書いて、それもつけてあります。

それを見れば別のDr.や看護師が対応するときにある程度の状況が分かる、ということです。


・なんで電子化するのか

電子化するメリットは、それはもう沢山あります。

  カルテを探さなくて良い(どこにあるのか管理しなくて良い)

  倉庫が不要になる(7年だったり20年だったり保存しとかなきゃいけないのです)

  記載内容の再利用ができる(紹介状だったりサマリーだったり。転記ミスも減るかも)

  文字が読みやすい(タブレットで書いてそのまま保存しなければ…)

  用紙代が減る

デメリットとしては

  年配のDr.はきついかもしれない。医者には定年ないし…。

  Dr.以外もPCに慣れなきゃいけない。女性が多い職場なので大変。

他にもメリット・デメリットはありますが、まぁメリットのほうが多いことは間違いないと思います。


・じゃあ何故普及しないのか

単純な話、費用がかかりすぎるから。

様々な効果はあるかもしれないけど、収入にはそこまで結びつかないのが現実。

業務効率が上がったからといって、患者さんが早く良くなるかというと…。

病院自体の評判が良くなって外来数が増えるかなってところでしょうか。

そしてPCに不慣れな職員の研修も必要であり、大抵の場合、院長本人もそれに含まれます。

逆に言えば、PCに苦手意識がない院長の場合は既に導入してるんじゃないかな。個人的な予想ですが。

慣れるまでは逆に効率が落ちることも考えられ、下手をすると紙カルテに戻すところも少なくありません。


・普及させるためにはどうすればいいのか

柱は2つあって、導入・維持コストダウンとトップの意識改革。

「電子化しなきゃいけないとは思うけど、金もかかるし、これまでやってこれたからこのままでいいんじゃないかな」という考えを何とかしなきゃいけません。

また、電子カルテは目に見えないため、データが消えてしまったらどうするんだ、という不安を除かなければなりません。紙カルテの場合は実物が見えるため安心するんですね。劣化する可能性があるのに。


・具体策

前置きが長くなりましたが…ここが私が言いたいことだったりします。

では上記の問題をどうするか。

私は「電子カルテデータのフォーマットを策定し、それに則った全病院のデータを厚生労働省が管理する。ベンダーはそのデータを利用する電子カルテクライアントを作成し病院に提供する。」という方法を挙げたいと思います。

病院側から見ればSaaSとして電子カルテを利用するが、データ自体はベンダーに依存しておらずクラウドに存在する、という形です。

これにより病院はデータを保存するサーバーを管理する必要がなくなり、操作性に不満があれば契約状況に応じて別のベンダーに移行することができます。

ベンダーはデータの互換性について苦慮することが少なくなり、既に導入されている病院への入れ替えを進言しやすくなります。

またデータを一元管理することにより、病院間での情報提供も容易になるので、地域連携の面でもプラスになると思われます。


・終わりに

ここまで書いておいて何ですが、うちには電子カルテがまだ導入されておらず、メリットやデメリットも全て想像や聞いた意見だったりします。

実際に運用していくとまた異なる見解がでてくるかと思いますが、根本的な電子カルテの私の理想像というのは変化しないでしょう。

現時点での1個人の意見としてポストしておきます。

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